従来の知識偏重型の教育から多面的な能力を評価する大学入試改革が進んでいます。「もう数学や英語を勉強しなくて良い」ということではなく、いわゆる基礎教育・各教科の学習が不要になるということではありません。今後、入試とは別に高校生が自らの学習到達度を確認するため、各段階の学力を測る「高等学校基礎学力テスト(仮称)」が行われることにもなっています。基礎学力がしっかり身についているかということに加えて、「思考力・判断力・表現力」や「主体性・多様性・協働性」を評価されるということです。

子ども達からすれば、「またやること増えるのかよ」という声が聞こえてきそうです。本当にその通りです。中学受験、高校受験、大学受験のために、放課後や週末に塾や予備校で長時間残業のように学習させていることに疑問を感じるべきです。「長く勉強すれば良い」「頑張りが足りない」という精神論的な話で学力が伸びれば誰も苦労しません。企業・行政では、効率化・合理化を進め、ワークライフバランスを大切にするという方向で進んでいますが、「授業時間の増加=学力向上」という全く根拠のない神話が未だに信じられ、子ども達の世界は逆行しているわけです。(単純な土曜授業の復活は無意味である-「授業時間の増加=学力向上」というデタラメな神話

不思議なことは、何十年も基礎教育・各教科の学習が行われているにも関わらず、効率化されることなく、昔と大差のない教育が行われていることです。「昔は10時間かけて学んでいたことが、今は1時間で効率的に学べるようになった」となっているべきなのです。各教科の学習時間が短くなり、「アクティブラーニング」のような社会で生きていくために必要となる多面的な力を育むことに時間をかけられるようになる必要があります。では、これからの時代は、それがどのように可能になっていくのでしょうか?また、今後、教師・講師の役割はどのように変わっていくのでしょうか?

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。