2016年4月14日以降に熊本県や大分県で相次いでいる「熊本地震」では、多くの建物や人的な被害を及ぼしました。現在も1万人以上の方が避難生活を余儀なくされています。発災直後より行政や民間問わず、多くの支援が行われています。本記事では、主に被災した「子ども」を対象とした支援を行っている、これから行おうとしているNPO・NGO団体を紹介します。各団体ともに支援に関する寄付・募金を募っておりますので、寄付・募金先の候補としてご検討ください。

チャンス・フォー・チルドレン

ジャパンギビング:被災した受験生を中心に、学習・進学を支援

団体紹介:東日本大震災で被災した子どもたちに対して、塾や習いごとなどの学校外教育機関で利用できる学校外教育バウチャー(クーポン)を提供します。大学生ボランティアが、支援を受けている子どもたちのお兄さん・お姉さんとして、定期的に学習や進路等に関する相談にのり、子どもたちをサポートしています。



支援内容:公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン(CFC)は、今回の熊本地震で被災した子どもたちへの緊急支援として、子どもたち(現在も不安の中にあると思われる中学3年生・高校3年生の受験生を中心に考えています)に学習塾や予備校等で利用できる学校外教育バウチャー(クーポン)を提供し、学習や進学をサポートします。

熊本地震の影響で、多くの学校が休校を余儀なくされていましたが、今週には熊本県内のすべての学校が再開される見通しとなりました(5/9時点)。しかしながら、CFCとしては、これまでの東日本大震災での支援の経験や、被災家庭や子どもに対して実施した調査の結果から、今後学校が再開されたその先には、想定を超える震災により生み出される経済的な困難(住家被害や親の失業等)によって、子どもたちの学校外での学びの機会が制限される可能性が高いと考えています。

また、今後被災地の子どもたちは震災による経済的困難に加え、休校中の学習進度を取り戻すことに労力を要すること、生活環境の変化(避難所での生活や仮設住宅での生活等)により十分な学習環境を確保することが難しくなることが予測されます。特に、今年度高校・大学受験を迎える子どもたちにとっては、被災による経済的困難によって塾や予備校での学習機会を得られない事態は、進学において非常に大きなハンデとなるため、支援が必要です。

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

Yahoo!ネット募金:被災地の子どもたちを支える

団体紹介:セーブ・ザ・チルドレンは、生きる・育つ・守られる・参加する「子どもの権利」の実現を目指し、日本を含む約120カ国で活動する、子ども支援専門の国際組織です。教育や保健・栄養、防災、子どもの保護の分野における支援に加え、人道危機や自然災害の影響を受ける子どもたちへの緊急・人道支援に取り組んでいます。


支援内容:セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンは、地震発生翌日の15日以降、甚大な被害を受けた益城町で、子どもたちや保護者へのニーズ調査に基づいた緊急支援を続けています。これまでに7大アレルゲン不使用の離乳食、おしりふき、母乳パット、制汗シート、ぬいぐるみ、おんぶ紐などの支援物資を配布した他、益城町の5ヶ所の避難所(広安小、広安西小、益城中央小、飯野小、阿蘇熊本空港ホテルエミナース)で、子どもが安心・安全に過ごすことのできる「こどもひろば」の活動を実施しています。5月1日までの「こどもひろば」の利用者は、のべ1,346人に上ります。今後は、益城町全小中学校の学校再開に向けた教育支援を行うとともにまた、被災した子どもたちの支援を最優先に活動を展開していきます。

被災した子どもたちのために、避難所などに設置する安心・安全な空間。子どもたちが被災前の日常生活で行っていた遊びなどを通して、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響からの立ち直りをサポートします。セーブ・ザ・チルドレンは、この「こどもひろば(Child Friendly Space)」を世界中の紛争や災害などの緊急支援現場で実施しています。

世界の医療団

Yahoo!ネット募金:子どもと家族のためのこころのケア活動

団体紹介:世界の医療団はこれまでも支援を必要とする方々へ医療支援の専門団体として、数多くのこころのケアを提供してきました。世界の医療団が培ってきた 支援ノウハウと経験を生かし、精神医療のエキスパートとして、被災者の皆様と地域に適切なこころのケアを届けていきたいと思っています。また支援を通じて、1人でも多くの子ども達やその家族が、震災によるこころの負担を軽くし、安定した日常生活を取り戻せるようなお手伝いをしていきます。

支援内容:熊本地震発生後に、医療支援に関する調査を実施した結果、メンタルヘルス対策の支援ニーズが確認された阿蘇郡の西原村、南阿蘇村において、子どもと家族のためのこころのケア活動を実施します。 

子どもは地震による揺れ、停電による暗闇、繰り返す余震などがもたらす恐怖体験に対し、対処する能力が備わっておらず、特に幼児はその体験を言葉などで表現することができないため、メンタル面での問題が見落とされがちです。また、慣れない集団での生活からくる精神的な負担は大人と同様に子どもにも重く、普段以上に保護者やコミュニティでのケアを必要としています。しかし、被災にともない大人たちが忙しく立ち働いている、大人たちも子どもをケアする心理的な余裕がない、などの理由から、子どもたちのこころのケアは置き去りになっている現状は否めません。子どもとその家族のストレスや心理的な影響を最小限に抑えるため、中長期的なこころのケア支援が必要です。 

ワールド・ビジョン・ジャパン

Yahoo!ネット募金:被災した子どもたちのために

団体紹介:ワールド・ビジョン・ジャパンは、キリスト教精神に基づいて開発援助、緊急人道支援、アドボカシー(市民社会や政府への働きかけ)を行う国際NGOです。子どもたちとその家族、そして彼らが暮らす地域社会とともに、貧困と不公正を克服する活動を行っています。宗教、人種、民族、性別にかかわらず、すべての人々のために働きます。

支援内容:4月14日に熊本を中心とした九州広域を襲った熊本地震。ワールド・ビジョン・ジャパン(WVJ)は、4月17日にスタッフを派遣して緊急物資支援を開始、約1,000人が避難生活を続ける益城町総合体育館で食料、水、衛生用品などの支援を届けました。被災した皆さまが必要とするものを確実に届けること、行政では手が回らないニーズに決め細やかに対応することを基本方針として、支援活動を行っています。

今は、子どもたちの心のケアが必要とされており、子どもたちが信頼できる大人の見守る中で遊んだり、勉強したりできる場の重要性が増しています。これを受け、子どもの保護専門スタッフを含むスタッフ陣を派遣し、子どもが遊べるスペースでの活動を開始しました。

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