「子どものときの夢は覚えていますか?」

私自身は全くと言っていいほど覚えていないのですが、みなさんはいかがでしょか。小学校などの文集みたいなものを読み返したら書いてあるかもしれませんね。もしそんな「子どものころの夢」を、「将来は生活保護で暮らしていく」と語る子どもがいるとしたら、あなたは、どのような気持ちを抱きますか。何かしてみたいことの話をしていたら「死にたい」「ひとりになりたい」という子どもがいるとしたらどうでしょうか?

「昨夜みた夢は覚えていますか?」

夢は夢でも毎日寝ている間に見る夢のお話。私は眠りが浅い割に夢をあまりみたという実感がなく、覚えていません。もちろんそのときにもし寝言をいっていても何を言っているかわからないでしょうね。みなさんは毎日どんな夢をみますか。子どものころはそれこそ寝言も言いながら、意味不明な寝言をつぶやいていたかもしれません。そんな夢や寝言のつぶやきから「ぶっ殺す」という言葉が聞こえてきたらどんな感情を抱きますか。

このような「夢」の話は、実際に私が代表をつとめる山科醍醐こどものひろばの活動に参加している子どもたちが実際に口にした言葉です。山科醍醐こどものひろばは、広く地域のすべての子どもたちの豊かな育ちができる社会環境、文化環境を創造することを目指し、0歳からさまざまな世代がひとつながりに活動をしています。活動の多くは、子育て支援の居場所づくりや、多様な世代での野外活動や創造表現活動など子どもが「よりよく」育つ環境づくりです。そのような活動とあわせて現在取り組んでいるのが集団が苦手な子や、発達的な課題を抱えた子どもやさまざまな理由で不登校になってしまった子どもたちそれぞれとの個別余暇支援にも取り組んでいます。さらに、多様な活動の中で出会った子どもたちの中には「よりよく」の前に、生活そのものが危うい子どもたちとも出会います。そのような子どもたち、家族の声から生まれたのが「子どもの貧困対策事業」。その活動の一場面で子どもが発したのが、最初の「夢」の話です。

今回から数回にわけてその「子どもの貧困対策」について書いていきたい思います。

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