◆ 自閉症は生まれつきの障がいです

自ら閉じると書いて、自閉症。皆さんは、何をイメージしますか?「引きこもり」、「不登校」、「欝」、、、そんなキーワードが浮かぶ方も多いのではないかと思います。

自閉症は先天的な脳の機能障害で、先述のような後天的な状態や病気とは全く違います。

自閉症は、様々な遺伝的要因が絡み合っておこると考えられていますが、明確な原因は不明です。米疾病対策センターが2012年に発表したデータでは、88人に1人が自閉症であるとされ、その数は増加傾向にあります。小学校でいうと、大体2クラスに1人くらいの割合ですから、決して他人事ではないのです。

しかし、自閉症の字からくるイメージは、「しつけが出来ていない」「甘えがある」といった偏見や誤解となって、未だ本人やそのご家族を悩ませています。

◆ 自閉症の症状

自閉症の主な症状は、以下の3つのポイントにあらわれます。


(1)言葉を介さないコミュニケーション:
ジェスチャーや表情、遊びに関連します。例えば指さしや表情の意味を理解したり、それを使って自らの要求や感情 を表現したりすること、遊びを想像的に発展することが苦手な場合があります。

(2)言葉を介したコミュニケーション:言葉が話せない、もしくは著しく遅れ ている場合や、話せるけれども、使い方が一般的でない場合があります。例えば、「どうぞ-ありがとう」といったやりとりに混乱が生じ、全部の言葉を自分で 言ってしまったり、話し方の抑揚が平坦だったり、エコラリア(言葉や文章を機械的に繰返す)が多かったりします。

(3)活動や興味の幅の狭さ:車を走らせ ずに回るタイヤを見ているなど玩具の遊び方が一般的でなかったり、手をひらひらするなど同じ動きを反復する常同行動があったり、特定の道順や物の並びにこだわったりする場合があります。




この記事では、自閉症とまとめて記述していますが、実際には、上記の症状にどの程度当てはまるかという軸と、言語・知的発達の軸をかけあわせて、自閉症、アスペルガー症候群、特定不能の広汎性発達障がいといった個別の診断名がつけられてきました。しかし、障害の状態像が多様であるため、専門のお医者さんの間でさえ見解や診断名がわかれることがあり、診断しぶりや支援の遅れといった問題にもつながっています。2013年に、診断基準の改訂が行われたことにより、今後は「自閉症スペクトラム障害」という名称に統一されていく予定です。

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。