(「楽習サポートのびのび」の活動での一コマ)

社会人になるといつも転機だらけで季節に左右されることも少なくなってきましたが、子どものころはやはり進級、クラス替え、進学といった大きな環境の変化が訪れる季節が4月だったなと思います。ワクワクと、不安が入り交じるそんな入学式や始業式を迎えた方も多いのではないでしょうか。今回はそんな子ども時代を思い出しつつ「学校」との連携について書いていきます。

ここではこれまで、「子どもの貧困」について、子どもから「将来」「つながり」を奪っていくものだということを書いてきました。では実際に私たちはそのような状況にどう関わればいいのか。今回は学校という切り口からそのことについてお伝えしていきます。

◆ 支援を必要な子どもに届けられないという事実

「子どもの貧困」も実践者の中では、随分なじみのある言葉になってきました。「子どもの貧困対策の推進に関する法律」が施行され、先日「第1回子どもの貧困対策会議」が開催されました。そこでは、「子どもの貧困対策を総合的に推進するための大綱の案の作成方針」が議論されるなど社会がこの問題を解決していくために動き出し始めています。さらに民間でも「学習」を切り口にその解決に向けた取り組みが増えてきています。特に先般報道にもありましたが、全国学力調査の結果分析でも、年収の多い家庭の子ほど成績が良い傾向があるという事実があきらかになる前から、所得と学力、学歴の関係は問題視され、直接的な学習機会の提供、間接的に学習機会にアプローチできる環境づくりとしてバウチャー制度など多様な支援が生み出されてきました。

しかし、各支援団体が口を揃えるのは、その支援、制度・サービスを必要な子どもに届けられていないという事実です。もちろん、その支援も人材・人員不足、資金不足、活動場所不足ということで質や量を担保できていないということはありますが、この数年で行政なども含め制度、支援が増え、助成金や補助金のテーマでも「子どもの貧困」が重点課題になり、その支援を受ける団体が増えているにも関わらず実際には、届いていないという現状があります。

この記事は登録読者だけが閲覧可能な内容を含みます。続きを読むにはPublishers IDによる読者登録が必要です。