子どもの貧困率16.3%―。今年の7月、厚生労働省が3年ぶりに日本の子どもの貧困率を更新し、過去最悪となったことを発表しました。これは、様々なメディアでも報道されているので、ご存じの方も多いと思います。

日本は先進国の中でも「子どもの貧困率」が高く、それらは子どもの学力や進学等に影響を及ぼし、貧困の連鎖が起こっています。どの記事を見てもだいたい同じことが書いてあるし、私自身も様々な場面でそのように訴えてきました。

しかし、この報道を知った方の率直な感想は、「よくわかるようで、よくわからない」という、なんとも言えない感じではないでしょうか?

「貧困」という言葉には、ものすごい重みがあります。「子どもの貧困率16.3%」と聞くと、なんとなく深刻な問題のように思います。でも、よくよく考えると現実味が湧きません。「本当にそんなにいるんだろうか?」それがこの「よくわかるようで、よくわからない」感覚の正体ではないでしょうか?これは私自身の反省でもありますが、多くのメディアは、いま日本で起きている問題を「貧困」という一つの言葉で片づけ、説明を放棄してしまっているのではないかと思います。

だからこそ、本記事ではこの問題ときちんと向き合いながら、「子どもの貧困率16.3%」が意味することと、その問題点について述べます。

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