「子どもにはより良く育って欲しい」という願いは、親であれば誰でも持っているものです。そのために、子どもに対して色々なことをしてあげたくなってしまうことはよくあることです。子育てや教育に熱心な親ほど、そのように思って行動しているのではないでしょうか?

しかしながら、時として親が子どものために良かれと思っていることが、子どもの生きる力を奪ってしまっているとしたらどうでしょうか?そのことに気がつかない親は少なくありません。子どもに必要とされること、頼りにされることは親にとって一つの喜びです。それを失うことは親にとって大きな喪失になるかもしれません。

この本を読むと過干渉・過保護な親がいかに自然に生まれてくるものかよくわかります。「私はそんなことない」と言い切れる親ほどこのことに気がつき難いのかもしれません。過干渉と過保護の線引きはなかなか分かり難いものです。本書では次のような説明がされています。

「過保護とは、子どもの『手足』となり、子どもがやるべきことを親が代行してしまうことです。(中略)過干渉とは、子どもが選択、決定すべきことを親が子どもの『頭』となって代行することです。」(本書より抜粋)

本書を執筆された森薫先生は、長年、不登校・非行・発達障害など子育てに関する困難を家族カウンセリングの視点からサポートされてきた経験豊富な先生です。本書の事例として登場する親の話は、どこか遠い世界の話ではなく、とても自分の身近な話であることを教えてくれます。後半では、どうしたら子どもにとって良い形で、肩の力を抜いた親としての関わりができるようになるのか具体的な15のスキルを紹介しています。専門用語などは一切使わずどなたでも気軽に読むことができる内容になっていますので、ぜひ、子育て中の親御さんやこれから親になる方にもお読み頂きたい一冊です。(ウェブマガジン「ひみつ基地」編集長・岩切準)

子どもと夫を育てる「楽妻楽母」力: 不登校・引きこもり・夫婦のすれ違い、すべて解決!

長年、不登校で悩むママたちに寄り添い、解決に導いてきた森薫氏。不登校・引きこもり、夫婦のすれ違いはママの「楽(らく)」により解決できる。頑張るママのために、スペシャルタレント家族のコミュニケーションを徹底解説!『楽妻楽母』になるための、15のスキルも掲載。 

楽妻楽母(らくさいらくぼ)とは?

わが国では、永い間"良妻賢母"という幻の母親像が存在し、多くの母親 たちがそうあらねばならないと頑張り続けてきました。そのことが、少なからず母親たちを苦しめ疲れさせてきたのではないでしょうか。"楽妻楽母"は、"良妻賢母"とは少し距離を置いた自然体の母親像です。何よりも、あるがままの自分を受け入れ、できないことは、「助けて」「教えて」 と人の力を借り、一人で困難を抱え込むことはありません。頑張り過ぎない、 肩の力を抜いた新しい母親像と言えるでしょう。

目次

第一章 苦戦する思秋期の母親たち
第二章 苦戦する思春期の子どもたち
第三章 苦戦するST パパたち
第四章 楽妻楽母になるための15 のスキル 

書籍情報

単行本(ソフトカバー): 190ページ
出版社: 学びリンク (2015/3/3)
言語: 日本語
ISBN-10: 4902776901
ISBN-13: 978-4902776904
発売日: 2015/3/3 

著者プロフィール

森 薫(もりかおる)
1950 年佐賀県に生まれる。中央大学を卒業した後、2007 年まで東京都内の中学校で、心障学級・通級情緒障害児学級などを受け持ち、熱心な生徒指導で保護者からも信頼を集める。通信制高校副校長を経て、2012 年、一般社団法人家族支援メンタルサポート協会を設立、理事長に就任。学びリンク総合研究所所長。専門分野は、家族カウンセリング・非行問題・子育て支援・発達障害・不登校問題等多岐にわたり、子どもの不登校から見えてくる家族支援に力を入れている。近著として「未来に輝け!スペシャルタレントの子どもたち: 不登校・ひきこもりの解決方法」など。