(高校中退のその後のキャリアを考えるシンポジウムの様子) 

高校中退を経験している人たちのお話を聞いていると、高校中退後のしんどさには2つの波があるように思います。そして、その波を乗り切った者は、高校中退を感じさせない未来を生きているように思えます。もちろん、高校中退者が持つ背景は複雑で困難で、そして多様です。この進路という面だけを切り取って語ることにどれほどの意味があるのかは分かりません。それでも、まず次に進める人たちだけでも進んでいって、「高校中退」という道を拓いてくれることを期待しつつ筆を進めたいと思います。早速、まずはそのしんどさから見ていきましょう。

高校中退後の2つの波

まず1つ目のしんどい時期は、学校に居ることに様々な疑問を持つようになるころから始まります。「学校に行きたくない」「学校に行く意味がわからない」。また、突然に学校を辞めることになったら「どうしていいか分からない」となるでしょう。そして、一度、迷い始めたら、不安など様々な感情に支配されていきます。そのつらさは、一旦、次のステップや目標を決めるまで続きます。「学校に残る」「転校する」「○○を目指す」何でもいいのですが、目標を定めるまでは悶々とした日々を過ごすことになります。

しかし、周りの理解も進み、次の目標が決まると、何をどうしていいか分からないしんどさは和らぎます。高校中退・不登校の経験を伝える動画メディアのヒラケゴマプロジェクトのインタビューの中でも、次に進む道が明確になった後は、しんどい状態と正面から向き合わないで、前を向いて決めたことにがむしゃらに取り組む姿勢が見られます。

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