「子どもの貧困対策法」が成立し、以前よりも新聞やテレビでも国内の厳しい現状についてたびたび報じられるようになりました。法案の成立を受けて、各自治体では、具体的な施策を検討するため、まず第一に実態調査にのりだしています。官民問わず様々な支援策が計画・実施される中、当事者である子どもたちを中心に、団体運営や政策提言などの対策推進を行う財団法人が新たに設立されました。今回は、その法人が主催し、「子どもの貧困」に関する当事者と支援者が一同に介した夏の合宿ミーティングについて、理事の久波孝典さん(公益社団法人チャンス・フォー・チルドレン東京事務局/東洋大学3年生)からレポート頂きました。

子どもがセンター(ど真ん中)の対策推進を掲げてスタート!

私たち「一般財団法人あすのば」は「子どもの貧困対策法」成立から満2年を迎えた2015年6月19日に設立・誕生した新財団です。私たちは"子どもがセンター(ど真ん中)"ポジションとしての対策推進を特徴に掲げています。6人の理事のうち3人が子どもを代表した学生で、団体運営や政策提言などの活動は子どもの声や想いを大切にしています。

また、団体名の「あすのば」は、「明日の場」であるとともに「US(私たち)」と「NOVA(新しい・新星)」という意味もあります。子どもたちが「ひとりぼっちじゃない」と感じてほしいという「私たち」と一緒だよという願い。そして、多くの人に子どもの貧困問題が他人事ではなく自分事に感じてほしいという「私たち」でもあります。


当事者と支援者が集まる合宿を開催

今回の合宿は、今後の対策やあすのばの活動などについて考えるそのきっかけ作りを目的として実施されました。合宿には全国各地のひとり親家庭や児童養護施設などで育った経験がある、または学習支援や子ども食堂など子どもに寄り添う活動をした経験のある高校生・大学生世代の子どもや若者ら総勢80人が集まって交流を深めながら、それぞれの想いを分かち合いました。

合宿のメインプログラムである「シェアのば ~考えよう、一緒に~」は、自らが合宿に来た理由に加えて、当事者側であれば自らの経験やその時に感じた”想い"を、支援者側であれば支援に携わることとなった”想い”を、自分の話せる範囲で共有することで、各々が今後の生活のさらなる一歩を踏み出す、そのエンジンとなることを願って学生を中心に考案されました。


「話したところで何も変わらないし、何も変えられない」

実際に合宿を行い、前述のプログラムを実行していく中で、筆者を含めた参加者が得た気づきは大きく3つありました。

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