Eduwell Journal

2016年2月号 vol.36

親のためにエンターテイメント化していく「2分の1成人式」は、学校行事・授業としてやるべきなのか?

2016年02月10日 16:45 by eduwell_journal

 
「2分の1成人式」(ハーフ成人式)は、20歳・成人の半分の年齢となる10歳を迎えたことを記念する行事です。近年、小学4年生の学校行事として多く実施されています。Benesse教育情報サイト調査(9割が満足!親子で感涙する「2分の1成人式」とは!?)によれば、「1月・2月」、「10月・11月」に多く開催されています。実施形態は、道徳の授業や授業参観の一環のような形で行われ、学年全体で行っているケースが多く、次でクラスごとに行われています。学校によって、形態や規模、内容は異なりますが、「子どもの個別発表」、「保護者がメッセージや手紙を贈った」など将来の夢や保護者への感謝の気持ちを発表する点は共通しています。中には、合唱を行ったり、小さい頃の写真をまとめて放映したり、アルバムにまとめたりしているような学校もあります。親からの評判もとても良く、「2分の1成人式」に参加経験のある親の9割近くが満足したと回答しています。

「自分の頃にそんな行事はなかった」という方も多いのではないでしょうか?私も同じでした。私がはじめてこの式について知ったのは、所属しているNPOの活動の時でした。私は、七五三などの家庭での行事やクラスの誕生日会のような話かとはじめは思ったのですが、話してくれた子どもがやたらと嫌がっていたので不思議に思いました。その後、どのような式か気になったので、動画サイトなどでいくつか実際の式を見てみると、卒業式や周年行事のような式典のような大々的な場となっていて驚きました。また、成人式であれば、当人が成人したことを祝うことが主ですが、「2分の1成人式」ではやたらと親への感謝を強調している点にも驚きました。このような場で、まだはっきりとした夢がない子や、家庭環境が複雑な子が生い立ちについて個別発表しなければならないのは、とても嫌なことだろうとすぐに察しがつきました。成人式は、地域として行われている場であり、任意参加となっていますが、学校行事・授業として行われていれば子どもは参加するしかありません。
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