Eduwell Journal

2016年5月号 vol.39

ニートやフリーター、第二新卒・既卒から正社員を目指す就職対策-就職相談の活用方法と業種・職種に対する考え方

2020年02月28日 13:14 by eduwell_journal

「ニートやフリーターから脱して、正社員として就職したい!」「職歴のなしの第二新卒・既卒から正社員の就職を目指したい!」「仕事を辞めてからしばらくブランクがあるけど、また正社員として働きたい!」と思っても、どうやって就職活動をして良いかわからないという若者のために、様々な理由から「働く」につまづいた若者の就職支援の経験から、参考となる情報をお伝えします。前回の記事(ハローワークよりもまず先に行くべき場所とは?)では、就職活動の専門家・パートナーの重要性についてお伝えしました。今回は、就職活動の専門家・パートナーの活用方法をお伝えします。

「丸投げ相談」では支援できない

実際に若者就職支援に関する専門機関・団体に行ってみたけれど、「どのように相談したら良いかわからない」「思うような結果が得られなかった」というお話を聞くことがあります。担当者との相性が悪かったということもありますが、複数の場所へ足を運んでみても同様の印象を持った場合は、専門家・パートナーを上手く活用できていない可能性があります。

第一に前提として理解しておかなければならないのは、健全な支援者(専門家・パートナー)であれば、勝手に相談者の進路を決定したり、意図的に特定の仕事へ誘導・斡旋をすることはしないということです。支援者は、求職者の意志や希望を一番に尊重しつつ、実際の労働市場の求人状況と照らし合わせて上手くマッチングできるポイントを考えていきます。

その支援者の立場からすると、「就職できれば何でも良いです」「何もやりたいことはありません」というような「丸投げ相談」には、なかなかお答えが難しくなります。本人の意向もわからない状況では、どんなに優秀な支援者であっても、何を紹介したり、説明したりすれば良いかもわかりません。健全な支援者ほど、「責任の持てない返答は出来ない」と考えています。もし、丸投げ相談が上手くいって仕事に就くことができたとしても、上手くいかなくなれば「あの人に紹介されたからやってる」「紹介した人が悪い」と責任転嫁してしまうだけでしょう。支援者は、あくまでも伴走者であり、人生という道を走り、どの方向に進路を決めていくかは、主役である本人にしかできないことなのです。明確なものでなくても良いので、自分なりの意向や希望を整理して伝えようという努力は必要です。その小さなヒントが積み重なっていくことで、支援者も色々な紹介や助言ができるようになります。
 
逆に条件やこだわりが多すぎてしまい支援者として困ることはないのかと言われれば、確かにそういう場合もあります。もちろん、条件やこだわりが多いほど全ての条件を満たした仕事に就ける可能性は低いのですが、まだ一緒に精査していくことができる情報があるだけ支援者としては相談にものりやすいのです。

「必要とされていることは何か」という視点を持つ

将来の自分の方向性を考えても、なかなか糸口を見つけられないという人もいると思います。「やりたいことは何か」から考えるよりも、「必要とされていることは何か」という視点から考えてみてはいかがでしょうか?

業種・職種によって求人倍率は全く違います。(参考:DODA:転職求人倍率レポート)求人倍率が高いほど、人手を必要しており、活躍できる場も多く、企業側も雇用に対しても積極的だということです。年齢を重ねるほど業種・職種を途中で変えていくことはなかなか難しくなってきます。求人倍率が高い業種・職種で、知識や技術を身につけていくことができれば、将来的な仕事の選択肢も広げることができます。残念ながらいくら知識や技術を身につけても、人を必要としなくなっていく業種・職種では、将来的な仕事の選択肢は必然的に狭くなっていってしまいます。
 
まずは、業種・職種などでの求人倍率などを調べて、現代、そして、これからの社会で人手を必要としているのかを考えてみることは、自分の将来を考えるうえでも有意義です。求人倍率の高い業種・職種をイメージだけでなく、具体的な仕事内容を調べ、自分の興味・関心と少しでも重なるところがあれば、それを支援者に伝えてみてください。今できることが少なかったとしても、「この業種・職種でこれから知識や技術を学んでみたい」という意向があれば、それも十分な志望動機になります。
 
フリーターやニートで正社員としての働いた経験のない方、仕事を辞めてブランクがあった方などを対象に、無料でキャリアカウンセリングや就職活動に必要なことが学べるセミナーを受けられ、正社員としての就職を支援してくれる公的機関や民間企業を下記にご紹介します。(随時更新)

1.行政・自治体が行っている若者の就職支援(無料)
 
地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリア・コンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への職場体験などにより、就労に向けた支援を行っています。サポステは、厚生労働省が認定した全国の若者支援の実績やノウハウのあるNPO法人、株式会社などが実施しています。現在、住んでいる場所からお近くのサポステを訪ねてみてください。
 
若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で、もちろんすべて無料で受けられる場所です。現在、46の都道府県が設置しています。ハローワークを併設しているジョブカフェもあります。ジョブカフェの多くは県庁所在地にありますが、地域によってはサテライトという出張所を作ってサービスを行っているところもあります。現在、住んでいる場所からお近くのジョブカフェを訪ねてみてください。
 
▼各自治体の就職支援プログラム
都道府県や市区町村などでは、独自の若者の就職支援プログラムを行っている場合があります。下記は、実施している一部の例ですが、「現在住んでいる都道府県や市区町村名」+「若者就労支援」又は「若者就職支援」で検索してみると、条件にあったプログラムを行っている場合があります。
 
自分に合う仕事がわからない、就職や転職したい会社が見つからない、就活の仕方がわからない。そんな課題を抱えている、29歳以下の学生や若者を就職支援アドバイザーが就職するまで担当制で全面的にサポートします。

東京都:正社員就職応援プロジェクト
都内で就職したい30~44歳の就職・転職を無料でサポートしています。専任の就職支援アドバイザーのサポートを受けられ、就活のレベルや目的に合わせた様々なプログラムを選ぶことができます。就活支援金支給制度や短期間のスキルアッププログラムなど、豊富なプログラムで就職活動を支援しています。

世田谷区内企業で働きたい40歳未満の方を対象に、研修、面接会、企業見学、現場見学、仕事体験などを行い、建設業をはじめ世田谷区の基準を満たした企業への就職を応援する事業です。大学4年生や転職希望者も歓迎です。
 
2.民間企業が行っている20代向けの就職支援(無料)


▼第二新卒エージェントneo


主な対応エリア:東京・大阪・名古屋・福岡
対象年齢:18歳~28歳まで

経験・学歴不問でフリーター、中卒、高卒、大学中退、大学卒業後(既卒)、海外留学から帰国後、就職浪人、公務員試験からの民間企業就職への切り替え、短期離職、第二新卒(就業後3年以内の離職)、中途、キャリアアップの転職など幅広い経歴の方を、豊富な経験を持つのキャリアアドバイザーが1人あたり平均10時間の手厚いサポート。一人ひとりに合わせた書類添削や面接対策も受けられます。

ブラック企業を除外、優良企業のみの紹介で安心して就職活動を行うことができ、内定後はもちろん、入社後もサポートも受けられます。

▼DYM就職

主な対応エリア:東京・大阪・名古屋・福岡
対象年齢:18歳~29歳まで
 
企業の代表者、人事責任者と直接繋がることのできる合同説明会を年間約600回主要都市で開催しています。これまで主に新卒を中心に支援していましたが、第二新卒・既卒の支援をスタートさせています。プロのエージェントが就職できるまで二人三脚で無料サポートしています。
 
未経験・社会人経験問わず、第二新卒・既卒向けの正社員の求人が様々な業界で多数あり、登録後、書類選考なしで面接までセッティングしてもらえます。
 

▼キャリアスタート

主な対応エリア:首都圏
対象年齢:20代

20代の若手に特化している転職支援サービスで、新卒・第二新卒者、フリーター、未経験者などを対象に、これまでに1万5000人以上が利用しています。学歴や正社員歴などは一切問わず、募集求人の90%以上が未経験歓迎となっています。

全ての会社をアドバイザーが訪問し、仕事内容・教育体制・働く人の声などリアルなインタビューを実施しています。専門のエージェントが面談を行い、マンツーマンで就職活動をサポートしてくれます。

▼ハタラクティブ

主な対応エリア:関東、関西、中部、九州
対象年齢:18歳~29歳まで

既卒・フリーター・第二新卒を対象に、無料で就職支援を行っています。高卒・専門学校卒、大学中退も多数の就職実績があります。これまでたくさんの就職・転職に携わってきたプロのコンサルタントが正社員になるまでマンツーマンでしっかりとサポートしてくれます。渋谷、立川、池袋、秋葉原、横浜、さいたま、名古屋、大阪、福岡で対面の個別相談を行っています。地方在住で首都圏への就職を希望する方は、事前に電話でのカウンセリングや面接対策を受けられ、効率的な就職活動が可能です。

「完全に未経験でも正社員として就職できる求人」をメインに取り扱っており、社会人未経験の方に向けた「未経験歓迎」の求人が常時1,000件以上あり、IT、広告・マスコミ、メーカー、建築・不動産、流通など取り扱っている業種も幅広いです。

 
▼ウズキャリ既卒

主な対応エリア:関東、東海、関西、九州など
対象年齢:18歳~29歳まで
 
ウズキャリ既卒で就職活動を行った既卒・フリーターの方の83%以上が1社以上の内定を獲得しています。選考企業毎にカスタマイズされた書類・面接対策など、一人一人に合わせたオーダーメイド型の平均20時間に及ぶ就活サポートが特徴です。
 
日本で唯一キャリアカウンセラー全員が元既卒・第二新卒で、同じ経験をしているからこそ、失敗をしない就職活動をするためのノウハウを伺えます。離職率/労働時間/社会保険の有無/雇用形態などで厳しい基準を設けて、ブラック企業を徹底排除し、入社後の定着率も93%ととても高いです。 
 
 
スクール形式でビジネスマナーや実務に直結する体験ができる研修型就活サービス「UZUZカレッジ」も実施しています。資格取得を目指すエンジニアコースと営業ノウハウを学ぶ営業コース、エンジニアと営業の両方を学ぶハイブリッドコースの3種類のコースがあります。未経験から4週間という短期間で90%超の内定率です。

▼GEEK JOB


主な対応エリア:首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)
対象年齢:19歳~29歳まで

初心者・未経験者のプログラマーへの就職に特化した支援を行っています。「フリーターからIT業界正社員を目指している」「プログラマー未経験可求人に応募しているがなかなか選考に通らない」「IT業界以外ではたらいており、エンジニアへ転職を考えている」という方を特にサポートしています。

無料でプログラミング学習と就職支援サービスを同時に受けることができ、教材費も一切不要です。参加者の71.6%はパソコン初心者からスタートしていますが、就職成功率は95.1%という実績があります。派遣、バイトなどの紹介ではなく、正社員としての紹介を受けることができます。

▼いい就職ドットコム

主な対応エリア:全国
対象年齢:20代
 
20万人が利用する国内最大級の第二新卒・新卒・既卒未就職者・留学帰国者の就職応援サイトです。社会人未経験の既卒者に特化した就職支援を行っています。「未経験者をしっかりと育てていこう」という姿勢を持った企業のみを紹介し、正社員のみの就職紹介に限定しています。
 
無料会員登録で就職アドバイザーによるカウンセリングが受けられたり、「就職プラザ」で開催される様々な就職支援メニューも受講できます。
 
3.民間企業が行っている20代・30代向けの就職支援(無料)

▼JAIC(ジェイック)

主な対応エリア:首都圏・東海・関西・九州
対象年齢:18歳~34歳まで
 
既卒、第二新卒、大学中退、フリーターなどの若者に対して、様々な就職支援サービスを提供しています。『就職講座×面接会』を全国各地で展開し、未経験から正社員での就職成功率 81.1% です。
 
ビジネスマナーや面接対策などプロの講師から無料の就職実践講座「JAIC営業カレッジ」があります。高卒、大学中退者の就職支援にも強く、学歴ではなく人物重視の企業と面接ができます。優良企業20社と書類選考ナシで面接ができる就職イベントを開催しています。

▼TokyoDive

主な対応エリア:全国
対象年齢:18歳~34歳まで

地方からの上京など東京で新生活を始めたい方に、住まいと仕事を同時に提供しているサービスです。90日から気軽に東京生活を体験できます。雇用形態は派遣・紹介予定派遣となり、専門の採用コーディネーターが履歴書添削・面談・面接対策などもサポートもしてくれます。

住まいは、1人暮らしやシェアハウスの形態があり、敷金・礼金・仲介手数料なしで、家具・家電もついているので、初期費用を大きく抑えることができます。来社が難しい場合には、電話面談も可能です。

学歴や就労経験に関わらず本人に就職へ向けた意欲がある限り支援してくれる公的機関や民間企業は必ずあります。良き専門家・パートナーの協力を得て、自分自身の目標を明確にして、希望する進路へと進めることを心より願っています。
 
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