ひみつ基地

2013年08月号 vol.6

子どもが「自立する」に必要な3つのこと-「過干渉」な親や先生の下で育った子どもの危険

2017年02月08日 18:28 by takayuki_kawashima


◆ 口を空けてエサを待つペンギン

ある小学校での話。

運動会の徒競走で、2等賞になった児童の父親が、「今のはミスジャッジで、我が子が1等賞のはずだ」と、教師にイチャモンを。

ある中学校での話。

暴力やイジメなどではないよくある生徒同士のケンカに、双方の親が介入し、最後は裁判沙汰になった。

ある高校での話。

普通に生活し、普通に友達もいる生徒の修学旅行に、母親が同伴しようとしたものの、教師からどうしても許可を得られなかったので、息子の修学旅行を断念させた。

ある大学での話。

学期末試験の後、職員室は憂鬱な顔の教師で一杯になる。理由を尋ねると、単位を落とした学生の親から、「なんで落としたんだ」と文句の電話がくるのが、珍しくないから。

ある大手企業の人事部の話。

新卒者の採用で、最近、非常に気を使うようになったのが、「不採用通知をもらった学生の親から、クレームが来ないようにすること」らしい。

これらは全て、私の知り合いから聞いた事実です。

前号(※)では、「教育の目的は『子どもを自立した社会人』に成長させることで、そのために家庭、学校、地域の役割は欠かせない。ところが、教育に良好な状況ではない家庭、学校、地域が増えてきているために、自立の道からほど遠い子ども・若者も比例的に増えている。」と言う話をしました。

※2013年07月号 vol.5 自立できない子ども?自立させない大人?-なぜ、子ども・若者の現状がこれほど深刻なのか

上述の事例ほどではないにしても、「過干渉」な親の下で育った子どもは、「口を空けてエサを待っているペンギン」や「ひな鳥を怖がるライオン」になってしまいます。

あるいは、習い事や塾をこれでもかというくらいにやらせ、お受験や偏差値が全てみたいな生活を送らされ、サラリーマンよりも過密なスケジュールをこなしている子どもも、自立の術を身に付ける前に疲れ果ててピークアウトしてしまうでしょう。
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