Eduwell Journal

2017年11月号 vol.57

ニートやフリーター、第二新卒・既卒から正社員になれる就職支援-学歴や職歴、未経験がハンデにならない就職活動

2020年09月09日 23:47 by eduwell_journal
 
「ニートやフリーターから正社員を目指したい!」「前職を辞めてからブランクがあるけれど、また正社員として働きたい!」「はじめて就いた仕事が合わず、新しく未経験の仕事にチャレンジしたい!」と思っても、どのように就職活動をして良いかわからないという若者のために、様々な理由から「働く」につまづいた若者の就職支援の経験から、参考となる情報をお伝えします。
 
ニートやフリーター、第二新卒・既卒者は、今こそチャンス!
 
今、企業の人手不足が段々と鮮明になりつつあり、仕事を探している若者にとっては、「超」と言われるほど売り手市場となっています。厚生労働省が2017年10月に発表した正社員の有効求人倍率は1.02倍となり、2004年11月の集計開始以来で最高を記録しました。求職者一人につき、一件の正社員の求人があることになります。アルバイトやパートタイムの求人が増え、正社員・フルタイムまで広がってきた状況です。まだ業種によってバラツキはあるものの、今後、他の業種でも人手不足の状況は広がる可能性が高いと思われます。
 
新卒採用でも中途採用でもない新しい枠組み

高校や大学の中退、早期の離職、離職後のブランクなど、これまでの学歴や職歴に不安な点があり、実際に書類時点でなかなか上手くいかないという経験がある方も少なくないと思います。また、やってみたい仕事だけれども、正社員や業種・職種が未経験ということで、応募に躊躇したことがある方もいらっしゃるかもしれません。

就職活動が上手くいかない多くの場合、応募する「枠組み」がそもそもズレている可能性があります。新卒採用は、あくまでも来期の卒業予定者を対象としたものであり、中途採用は、即戦力となる技術や経験を持った方を対象としたものです。そのような枠組みで、すでに学校を卒業している方、技術や経験なども少ない方が応募をしても、そもそも対象としていないため、書類で落とされてしまいます。

人材不足になってきている現状から、これまでの新卒採用・中途採用の市場で採用するためのコストも高騰しており、企業も従来とは異なる形での採用を積極的に検討する企業も増えています。ここ数年間で「第二新卒・既卒者」という新しい枠組みが拡大してきています。狭義としては、20代前半で社会人経験のある方(※例:新卒で入社した会社を3年務めて辞めた方)と言われています。広義としては、20代全般で専門的な技術や経験のない方を指しています。実際に就職支援を行っていると、20代後半であったり、社会人経験がない方でも第二新卒・既卒者の枠組みで就職することが出来ています。場合によっては、30代前半までであれば、検討をしてもらえる可能性があります。
 

引用:マイナビ転職・中途採用状況調査、調査期間:2016年1月12日~2月12日

第二新卒・既卒者の枠組みであれば、学歴や職歴に関わらず、また未経験者であっても、働く意欲や志望動機がしっかりしている方であれば、採用したいと考えている企業は多いです。学歴や職歴、未経験がハンデにならない就職活動がハンデにならないような第二新卒・既卒者の枠組みで就職活動を行うことで、企業とのそもそものズレも少なく進めていくことができます。どういった企業が第二新卒・既卒者を積極的に採用しているか、自分で一社一社調べていくことは困難な作業です。第二新卒・既卒者を積極的に採用している企業の採用情報をまとめている就職支援サービスを利用することをオススメします。
 
履歴書・職務経歴書、面接の対策も心配なし

「学校にいた時は、就職支援課やキャリアセンターなどで、就職活動を支援してくれたけど、卒業した後は、どうしたら良いの?」という声がたびたび聞かれます。ハローワークを思い浮かべる方もいらっしゃいますが、基本的に求人紹介を行う場所ですので、十分な応募書類や面接の対策を受けることは難しいのです。

何らかの事情で、早期離職やブランク期間など企業の採用側からするとネガティブに捉えられてしまうような情報があるという方は、書類や面接の審査の中で指摘を受ける可能性が高く、どのように対応すれば良いか事前に十分な対策が必要となります。就職活動を一人でやっていても、一方的に合否だけが伝えられ、書類や面接のどこが悪いのかもわからず、苦しんでしまうケースを多々目にしてきました。就職活動は、書類や面接を通じて、「他人に自分を伝える」という行為が必要になるため、そもそも一人だけで行うものではなく、専門的な知識を持っている方からきちんとしたフィードバックを受け、トレーニングすることが必要なのです。

第二新卒・既卒者の枠組みで、就職支援サービスを行っている公共施設や民間企業が増えており、無料で就職活動に必要な指導をセットで受けられます。一人の相談者につき、専任の担当者がついて、丁寧なフィードバックを受けられたり、いわゆるブラック企業などをチェックしたうえで紹介してくれるものもあります。担当者ややり方が自分に合わないという場合もありますので、複数の就職支援サービスを併用しても良いです。現在は、主に首都圏や地方都市が中心になりますが、年々広がっていますので、ぜひ、活用をオススメします。
 

1.行政・自治体が行っている若者の就職支援(無料)

地域若者サポートステーション(愛称:「サポステ」)では、働くことに悩みを抱えている15歳~39歳までの若者に対し、キャリア・コンサルタントなどによる専門的な相談、コミュニケーション訓練などによるステップアップ、協力企業への職場体験などにより、就労に向けた支援を行っています。サポステは、厚生労働省が認定した全国の若者支援の実績やノウハウのあるNPO法人、株式会社などが実施しています。現在、住んでいる場所からお近くのサポステを訪ねてみてください。
 
若者が自分に合った仕事を見つけるためのいろいろなサービスを1か所で、もちろんすべて無料で受けられる場所です。現在、46の都道府県が設置しています。ハローワークを併設しているジョブカフェもあります。ジョブカフェの多くは県庁所在地にありますが、地域によってはサテライトという出張所を作ってサービスを行っているところもあります。現在、住んでいる場所からお近くのジョブカフェを訪ねてみてください。
 
▼各自治体の就職支援プログラム
都道府県や市区町村などでは、独自の若者の就職支援プログラムを行っている場合があります。下記は、実施している一部の例ですが、「現在住んでいる都道府県や市区町村名」+「若者就労支援」又は「若者就職支援」で検索してみると、条件にあったプログラムを行っている場合があります。
 
自分に合う仕事がわからない、就職や転職したい会社が見つからない、就活の仕方がわからない。そんな課題を抱えている、29歳以下の学生や若者を就職支援アドバイザーが就職するまで担当制で全面的にサポートします。

東京都:正社員就職応援プロジェクト
都内で就職したい30~54歳の就職・転職を無料でサポートしています。専任の就職支援アドバイザーのサポートを受けられ、就活のレベルや目的に合わせた様々なプログラムを選ぶことができます。就活支援金支給制度や短期間のスキルアッププログラムなど、豊富なプログラムで就職活動を支援しています。

東京都:就活エクスプレス

受講者満足度98%、東京都で就職したい30歳から54歳の方(非正規雇用経歴がある方)が、無料で利用できる就職支援プログラムです。5日間の集中プログラムと、専任のジョブコーディネーターによる求人紹介や面接対策指導、相談など、早期の正社員就職を目標にあなたの就職活動を最長3ヶ月間、無料でサポートします。

世田谷区内企業で働きたい40歳未満の方を対象に、研修、面接会、企業見学、現場見学、仕事体験などを行い、建設業をはじめ世田谷区の基準を満たした企業への就職を応援する事業です。大学4年生や転職希望者も歓迎です。

2.民間企業が行っている就職支援(無料)

▼第二新卒エージェントneo

主な対応エリア:東京・大阪・名古屋・福岡
対象年齢:18歳~28歳まで

経験・学歴不問でフリーター、中卒、高卒、大学中退、大学卒業後(既卒)、海外留学から帰国後、就職浪人、公務員試験からの民間企業就職への切り替え、短期離職、第二新卒(就業後3年以内の離職)、中途、キャリアアップの転職など幅広い経歴の方を、豊富な経験を持つのキャリアアドバイザーが1人あたり平均10時間の手厚いサポート。一人ひとりに合わせた書類添削や面接対策も受けられます。

ブラック企業を除外、優良企業のみの紹介で安心して就職活動を行うことができ、内定後はもちろん、入社後もサポートも受けられます。

▼DYM就職

主な対応エリア:東京・大阪・名古屋・福岡
対象年齢:18歳~29歳まで
 
企業の代表者、人事責任者と直接繋がることのできる合同説明会を年間約600回主要都市で開催しています。これまで主に新卒を中心に支援していましたが、第二新卒・既卒の支援をスタートさせています。プロのエージェントが就職できるまで二人三脚で無料サポートしています。
 
未経験・社会人経験問わず、第二新卒・既卒向けの正社員の求人が様々な業界で多数あり、登録後、書類選考なしで面接までセッティングしてもらえます。
 

▼キャリアスタート

主な対応エリア:首都圏
対象年齢:20代

20代の若手に特化している転職支援サービスで、新卒・第二新卒者、フリーター、未経験者などを対象に、これまでに1万5000人以上が利用しています。学歴や正社員歴などは一切問わず、募集求人の90%以上が未経験歓迎となっています。

全ての会社をアドバイザーが訪問し、仕事内容・教育体制・働く人の声などリアルなインタビューを実施しています。専門のエージェントが面談を行い、マンツーマンで就職活動をサポートしてくれます。

▼未経験NAVI

主な対応エリア:東京・埼玉・神奈川・千葉・大阪・名古屋
対象年齢:20歳~35歳まで

非大卒や非正規社員、フリーター、未経験者からの正社員を目指す方の転職支援の特化したサービスです。現職がアルバイトや契約・派遣社員であり、正社員で安定した職につきたい方に特にオススメです。20代を中心としていますが、男性は35歳まで、女性は32歳までサポートが受けられます。常時300社以上の就職支援会社と提携しており、応募者の状況に合わせて最適なアドバイザーにつないでくれます。求人の紹介だけでなく、希望者には、無料で面接のサポートも行っています。

▼ハタラクティブ

主な対応エリア:関東、関西、中部、九州
対象年齢:18歳~29歳まで

既卒・フリーター・第二新卒を対象に、無料で就職支援を行っています。高卒・専門学校卒、大学中退も多数の就職実績があります。これまでたくさんの就職・転職に携わってきたプロのコンサルタントが正社員になるまでマンツーマンでしっかりとサポートしてくれます。渋谷、立川、池袋、秋葉原、横浜、さいたま、名古屋、大阪、福岡で対面の個別相談を行っています。地方在住で首都圏への就職を希望する方は、事前に電話でのカウンセリングや面接対策を受けられ、効率的な就職活動が可能です。

「完全に未経験でも正社員として就職できる求人」をメインに取り扱っており、社会人未経験の方に向けた「未経験歓迎」の求人が常時1,000件以上あり、IT、広告・マスコミ、メーカー、建築・不動産、流通など取り扱っている業種も幅広いです。

 
▼ウズキャリ既卒

主な対応エリア:関東、東海、関西、九州など
対象年齢:18歳~29歳まで
 
ウズキャリ既卒で就職活動を行った既卒・フリーターの方の83%以上が1社以上の内定を獲得しています。選考企業毎にカスタマイズされた書類・面接対策など、一人一人に合わせたオーダーメイド型の平均20時間に及ぶ就活サポートが特徴です。
 
日本で唯一キャリアカウンセラー全員が元既卒・第二新卒で、同じ経験をしているからこそ、失敗をしない就職活動をするためのノウハウを伺えます。離職率/労働時間/社会保険の有無/雇用形態などで厳しい基準を設けて、ブラック企業を徹底排除し、入社後の定着率も93%ととても高いです。 
 
 
スクール形式でビジネスマナーや実務に直結する体験ができる研修型就活サービス「UZUZカレッジ」も実施しています。資格取得を目指すエンジニアコースと営業ノウハウを学ぶ営業コース、エンジニアと営業の両方を学ぶハイブリッドコースの3種類のコースがあります。未経験から4週間という短期間で90%超の内定率です。

▼GEEK JOB

主な対応エリア:首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)
対象年齢:19歳~29歳まで

初心者・未経験者のプログラマーへの就職に特化した支援を行っています。「フリーターからIT業界正社員を目指している」「プログラマー未経験可求人に応募しているがなかなか選考に通らない」「IT業界以外ではたらいており、エンジニアへ転職を考えている」という方を特にサポートしています。

無料でプログラミング学習と就職支援サービスを同時に受けることができ、教材費も一切不要です。参加者の71.6%はパソコン初心者からスタートしていますが、就職成功率は95.1%という実績があります。派遣、バイトなどの紹介ではなく、正社員としての紹介を受けることができます。

▼いい就職ドットコム

主な対応エリア:全国
対象年齢:20代
 
20万人が利用する国内最大級の第二新卒・新卒・既卒未就職者・留学帰国者の就職応援サイトです。社会人未経験の既卒者に特化した就職支援を行っています。「未経験者をしっかりと育てていこう」という姿勢を持った企業のみを紹介し、正社員のみの就職紹介に限定しています。
 
無料会員登録で就職アドバイザーによるカウンセリングが受けられたり、「就職プラザ」で開催される様々な就職支援メニューも受講できます。

学歴や就労経験に関わらず本人に就職へ向けた意欲がある限り支援してくれる公的機関や民間企業は必ずあります。良き専門家・パートナーの協力を得て、自分自身の目標を明確にして、希望する進路へと進めることを心より願っています。
 

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Author:Eduwell Journal 編集部
本記事の執筆は、岩切準が担当。Eduwell Journalでは、子どもや若者の支援に関する様々な情報を毎月ご紹介しています。子どもや若者の支援に関する教育や福祉などの各分野の実践家・専門家が記者となり、それぞれの現場から見えるリアルな状況や専門的な知見をお伝えしています。「Eduwell」は、本メディアがテーマとしてきたEducation(教育)、welfare(福祉)、well-being(ウェルビーイング)の3つの言葉をつなぎ合わせて作られた造語です。本メディアは、子どもや若者を対象とした社会教育事業に取り組んでいる認定NPO法人「夢職人」が発行しています。

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