ひみつ基地

2013年10月号 vol.8

子どもとアサーションな会話が出来ていますか?-相手も自分も大切にするコミュニケーション術

2017年02月08日 18:22 by sari_yamamura


先日、大学時代にお世話になった先輩から、現在「うつ病」で会社を休職していると連絡がありました。幸いにも治療の経過は良好とのことで、ホッと胸をなでおろしています。

「うつ病」は誰もがなりえる病気で、その発症要因は様々であり、専門家(医師やカウンセラー)ではない私が不用意なことは言えません。ただ、うつ病まではいかないものの、「言いたいことが言えない」など上手く自己表現が出来ずストレスを抱えているという方に、アドバイスさせて頂くことはあります。

自己表現が上手く出来ないという問題は大人だけの問題ではなく、友達関係から不登校が発生している子どもにも同様に起きています。今回は、私がアドバイスする時に使用している考え方の1つ【アサーション】という考え方を紹介し、子どものロールモデルである大人のみなさんの自己表現の参考にして頂けたらと思います。 



◆ そもそも「アサーション」とは?

アサーションという考え方は、もともとアメリカの女性解放運動から生まれた考え方です。今まで弱い立場だった女性が自己主張できるためのトレーニングとして開発されました。それを日本に持ち込んだ、心理カウンセラーの平木典子さんは、アサーションの意味を「さわやかな自己表現」と訳しています。また、「自他尊重のコミュニケーション」とも表現しており、自分の欲求、考え、気持ちなどを、率直に、正直に、相手のことも尊重しながら、その場の状況にあった適切な方法で表現することをアサーションと定義しています。

アサーションについてさらにイメージしやすいように、平木さんが作成したアサーション度をチェックするための質問リストを一部ご紹介します。


あなたは、自分の長所や、なしとげたことを人に言うことができますか。(はい・いいえ)

あなたは、会話の場から立ち去ったり、別れを言ったりすることができますか。(はい・いいえ)

あなたは、自分が知らないことや分からないことがあったとき、そのことについて説明を求めることができますか。(はい・いいえ)

あなたが人と異なった意見や感じをもっているとき、それを表現することができますか。(はい・いいえ)

あなたが注文した通りのもの(料理とか洋服など)がこなかったとき、そのことを言って交渉できますか。(はい・いいえ)

平木典子『アサーション・トレーニング』参照


相手に対して、否定的な感情や攻撃的、無視する意図が潜んでいない上での「はい」がついた項目がアサーティブ(アサーションの形容詞)な自己表現が出来ている項目といえます。
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