Eduwell Journal

2014年2月号 vol.12

大人気の子どものしつけアプリが百害あって一利なしの理由-手軽で便利なしつけの代償は後で高くつく

2017年02月08日 17:55 by eduwell_journal


◆ 言うことを聞くように子どもを脅すアプリが大人気


2012年9月に公開されて「子どもが一瞬で良い子になる」とメディアなどでも紹介され、200万ダウンロードを超える大人気の子どものしつけアプリがあります。「効果が絶大!」、「子どもが言うことを聞く!」とアプリを使用した方の評価はとても高いようです。どのようなアプリかというと子どもが言うことを聞かない時に、あらかじめ設定していた鬼やおばけ、魔女など子どもが怖がるキャラクターから電話がかかってきて、「コラッ!言うことを聞かないと、食べちゃうぞ!」と子どもを脅すというアプリです。秋田県のなまはげからヒントを得て開発したそうです。一部サンタクロースや妖精など優しいキャラクターがいるようですが、子どもの嫌いな注射を打とうとする医者などのキャラクターも登場します。

キャラクターとの着信画面・通話画面がよく出来ていて、その怖いイラストに子ども達も影響を受けるようです。言うことを聞かない場面も「寝ない時」、「片付けをしない時」、「歯磨きをしない時」など色々と用意されていて、その状況に応じたものを選択できるようになっています。このアプリを使った際の子どもの様子を撮影した動画もあり、脅し文句のように言うことを聞かないと電話がかかってくるよという養育者の姿がとても印象的でした。

使っている養育者にとって実に手軽で便利なアプリなんだと思うのですが、これは子どもの成長にとって悪いことばかりで良いことがひとつもないアプリだと断言できます。このアプリを喜んで使うような家庭は、子どもが段々と大きくなってきた時に間違いなく大きな代償を払うことになります。その理由をご説明します。(※育児や教育に有害なアプリのため、ダウンロードされることがないようにアプリ名やURLは記載しません)
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