ひみつ基地

2014年4月号 vol.14

高校中退者は、実際のところ増えているのか?減っているのか?-高校中退・不登校経験者を支える通信制高校

2017年02月08日 17:44 by yamaguchi_masashi


新年度が始まり、街では新生活が始まった人たちのうきうきした顔がたくさん見られるようになりました。この3月に高校を中退した人たちの新生活はどんなだろうと思いを巡らせています。高校中退事情でいえば年度末である3月は、1年で最も高校中退者が多くなる月になります。こんな時期ですので、この機会に高校中退の現状を整理してみたいと思います。

高校中退者の数は減っていると思いますか?増えていると思いますか?

「価値観が多様化している世の中だから、きっと増えている。」

「若者は大人しく真面目になってきているから、きっと減っている。」

いろんな見方ができると思います。

その現状はどうなのか。高校中退者の人数は、文部科学省が毎年「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」の結果を公表していますので、そこから中退者数の推移を見てみましょう。

その調査によると、平成17年度に76,693名(全体の2.1%)だった高校中退者が、平成24年度には51,780名(1.5%)となっています。

ということで、この結果から「人数、比率ともに減っているので、高校中退者は減少している!」と言えます。

なるほど、学校を辞めないで適応できる人が増えているんでしょうね、きっと。(おしまい)

と、こんなことだけで終わってしまっては記事の価値が薄すぎますし、本当のところは見えてこないので、もう少し「なぜ減っているのか」をデータから掘り下げていきましょう。

(0)平成24年度の仮想中退者数を出してみる

まず、考えていく基準となる数字を作りたいと思います。平成17年度から24年度までの8年間で高校生全体の数が7%ほど減少していますので、それに合わせて平成17年度の中退者数を7%減らすと、平成24年度の仮定中退者数は71,324人となります。



これは、実際の中退者数51,780人と比べると、19,544人も多い数字です。では、この差はどこから来たのでしょうか。

その差を探るとともに、高校中退者が減っている理由とそのポイントを説明していきます。
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