ひみつ基地

2015年3月号 vol.25

震災から4年。支援の「受け手」から復興の「担い手」へ-「もう死にたい」を乗り越えて被災地に希望を灯す

2015年10月09日 16:07 by yu_monma

「復興に関わりたい」子どもたちは約67%

東日本大震災から4年が経過しました。ある小学校の校長先生の言葉を借りるのであれば、「震災が”始まってから”」4年が経過したことになります。
 
4年の月日が流れていく中で、今年大学を卒業するのは、震災当時の高校3年生たちです。私が所属する石巻専修大学でも、この3月に約400名の卒業生が社会に旅立ちます。震災当時、中学2年生だった子どもたちは、高校を卒業し、小学校2年生だった子どもたちは、今年小学校を卒業します。
 
避難所、仮設住宅、そして復興公営住宅へと、生活の場が変化していく中、また依然としてスクールバス通学を強いられるなど、劣悪な学習環境におかれている中、被災地における子どもたちは、支援の「受け手」として、常に認識されているのではないでしょうか?

確かに以前の記事「震災が”始まってから”二年半—全国不登校率ワーストの宮城県の今」や、「4年目に入る被災地。子ども「だけ」の支援では子どもを救えない。—NPOが使命を果たすためにすべきただ一つのこと」で述べたように、より根深い深刻な課題はいくつも横たわっています。

しかし、その一方で子どもたち自身が支援の、復興の「担い手」に回りたいと思っていることは、あまり知られていません。


公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが実施した「Hear Our Voice 9〜子ども参加に関する意識調査 2014〜」によると、「あなたは住んでいる町の復興に関わりたいと思いますか?」という問いに対して、約70%の子どもたち(小〜高校生)が「関わりたい」と回答しています。



また、「あなたは自分のまちの復興のために何かしたことがありますか?」という問いに対して、約60%の子どもたちが「したことがある」と回答しています。

支援の「受け手」とされている子どもたちが、実は「担い手」として復興に携わりたいと思っていることは、課題山積の被災地において、かすかな希望です。

東北3県(岩手・宮城・福島)では、中学時代あるいは高校時代に被災を経験し、現在大学に通っている学生も少なくない。この調査結果のように「復興に関わりたい」と思っていた震災当時の中学生、高校生は、大学生となったいま、どんな思いを抱えながら、生きているのでしょうか?
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