ひみつ基地

2015年8月号 vol.30

当事者と家族をサポートする第三者が必要-不登校・ひきこもり専門カウンセラー金馬宗昭氏インタビュー(後編)

2015年09月10日 13:42 by editorial_desk

不登校の子どもは、小中学校合わせて11万9千人以上、高校生では8万3千人が現在確認されています(文部科学省調べ)。そのぶん、フリースクール・通信制高校・サポート校など、学校に行きづらさを感じた若者のための進路は多様化していきました。カウンセリングや学習のサポートを受けて、遅ればせながら幸福な学校生活を送るケースが増えています。

一方、問題となっているのは完全なひきこもり状態となってしまい、外界とのつながりを断ってしまった子どもたちです。学校などの支援は届きにくく、本人が自らの将来を諦めてしまい、動くことができない――。そうした働きかけの困難な層をサポートしていきたいと、独立の道を選んだ通信制高校の元教頭が、京都・長岡京市に「すずかげ教育相談所」を開設しました。前編に続き、お話を聞いていきたいと思います。


(すずかげ教育相談所 所長 不登校・ひきこもり専門カウンセラー 金馬宗昭さん)

20年前に一人の生徒を追いつめてしまった僕の一言

現在までカウンセラーとして、ボランティアとして、通信制高校の教頭として、数多くの場で不登校やひきこもりの若者をサポートしてきた金馬さん。しかし現在に至るまで、失敗だったと悔やむこともあったとか。その一つが、大学卒業後、高校の非常勤講師をしていた頃のことだと言います。

「僕は1年生の特進クラスを受け持つことになりました。クラスにはずっと不登校のAくんという生徒がいて、しばらく会うことはできませんでした。ところが、中間テストの数日前、職員室にそのAくんが訪れたのです。
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